au(KDDI)通信障害では、最大3915万回線に影響を及ぼしたと報じられています。
7/5のオンライン記者会見では、18:00頃にはほぼ回復したとされています。
しかし、まだ不具合が生じている方もいるという状況のようです。
今後、気になるのが今回の通信障害による損害賠償がされるのか、その金額は?というところです。
au(KDDI)側は、
契約上は、『電話サービス等契約約款』(以下『約款』)に従って、KDDIがユーザーに対して賠償義務を負うことになります
と説明しています。
今回は、具体的にいつ頃通信障害の損害賠償がされるのか、その金額はどれぐらいになりそうかという点について、7/6現在で分かっている点についてまとめていきます。
▽この記事で分かること▽
- au(KDDI)通信障害損害賠償はいつ?
- au(KDDI)通信障害損害賠償の金額は?
- 他社の過去の事例は?
au(KDDI)通信障害損害賠償はいつ?
au(KDDI)通信障害損害賠償がいつ行われるのかについてはまだ発表されていません。
しかし、
7月5日(火)の夕方にオンラインで記者会見で、
影響範囲を確認し、補償を検討していく
と説明されているので、ほぼ復旧となった7/6以降、
au(KDDI)通信障害の損害賠償について細かく検討されていくのではないかと思われます。
さらに、
記者の方の質問「補償の対応について決まっているところは?」に対して以下のように説明しています。
・お客様に対して補償については検討していきます。お客様に対して別途ご案内させていただきます。
・法人のお客様に対しても同様で、影響範囲等含めて補償の対応等検討をさせていただきます。
・補償の時期について、現時点についてはいつと決まっていません。社内で早急に検討しましてご報告いたします。
KDDIの吉村和幸・技術統括本部長は、
「長期にわたり多大な迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と改めて陳謝した上で、「影響範囲を確認し、補償を検討していく」と述べています。
au(KDDI)通信障害の損害賠償がいつなのかは、はっきりしませんが、記者会見の様子からは、補償される可能性が高いと思われます。
早急に対応していただくようですので、もう少し待つしかなさそうですね。
au(KDDI)通信障害損害賠償の金額は?
au(KDDI)通信障害の損害賠償の金額は、実際にどれいになるのでしょうか。
こちらについてもまだ発表されていません。
au(LTE)通信サービス契約約款(第 11 章 損害賠償)には、以下のような損害賠償についての記述があります。
1 契約者の責めによらない理由によりそのau(L TE)通信サービスを全く利用することができない状態(その契約に係る電気通信設備による全ての通信に著しい支障が生じ、全く利用できない状態と同 程度の状態となる場合を含みます。)が生じた場合 に、そのことを当社が認知した時刻から起算して、 24 時間以上その状態が連続したとき。
当社は、au(LTE)通信サービスが全く利用できない状態にあることを当社が認知した時刻以後のその状態が連続した時間(24 時間の倍数である部分 に限ります。)について、24 時間ごとに日数を計算し、その日数に対応するそのau(LT E)通信サービスに係る次の料金の合計額を発生した損害とみなし、その額に限って賠償します。
つまり、
通信サービスを利用できない状態になったことをKDDIが認知してから
24時間以上その状態が継続したときは、24時間ごとに日割りで基本利用料等を賠償する
と解釈できそうです。
ということは
基本使用料の日割り額は
直前数カ月間の1日当たりの平均通話料・データ通信料 など
を基に24時間単位で損害額を算出するのではないかとも考えられます。
ただ、
今回の通信障害では、電話は全く繋がらなかったものの、インターネットは繋がっていた時間帯もあったので、『全く利用することができない状態』という約款の定義がどこまでになるのかによって補償の金額が変わると考えられます。
KDDIの高橋誠社長は、
「一律に補償させていただくということはまだ回答を持ち合わせておりません。障害の内容をもう少し見た上で検討していくと、ご回答させていただいている」
としていますので、個々人、個々の企業への対応ということになるのかもしれません。
今度、新しい情報が分かりましたら追記いたします。
他社の過去の損害賠償の事例は?
他社でも過去に通信障害がありました。
その際の損害賠償の対応は以下の通りでした。
<NTTドコモ>2021年10月
全体で30時間近くに及ぶ障害がおきました。
しかし「全く利用できない状態」は2時間あまりに限られたとして、
約款に基づく個人への補償などは実施されませんでした。
<ソフトバンク>2018年12月
音声通話やデータ通信が利用できない大規模通信障害が発生しました。
この時は、3000万人以上に影響がありました。
しかし、同じく損害賠償などはありませんでした。
まとめ
今回は、7/5のオンライン記者会見を受けて、au(KDDI)通信障害の損害賠償の金額やいつ頃支払われるのかについて、まとめてきました。
7/5にようやくほぼ復旧し、損害賠償の金額やいつ頃支払われるのかについては早急に社内で対応されるそうです。
どうなるかまだまだわからない点が多いので、今後の動向を注意深く見ていく必要がありますね。